リスクテイク

2008/06/25 水曜日

ゴルフの宮里藍ちゃんが久々に米女子ツアーで上位に食い込んだ。
「シャットフェース」という彼女のスイング上の癖(特徴)の改善に取り組んだことがきっかけで、昨年のシーズン途中から極端なスランプに陥っていたが、ここに来てようやく復調の兆しだ。
ゴルフのスイングはたかだか2,3秒間の一連の体の動きだけれども、そのごく一部をいじっただけで全体のバランスやリズムが崩れてしまうほどデリケートで、一度崩してしまうと立て直すことはトッププロレベルでも難しいことがわかる。(ジャンボ尾崎や中島常幸なども、かつて同じ経験をしている。)
「それまでが順調だったので、今回のスイング改造も簡単に考えていたが、そう甘くはなかった。ゴルフの怖さを知ることができた。」というようなことを最近のインタビューで藍ちゃんは語っている。
現状からさらに進歩するために行う改善。しかし、改善には落とし穴が待ち受けていることがある。が、改善しようとしなければ当然進歩はない。リスクなきところに、リターンはやはりないということだ。
弱冠20歳そこそこの女の子に教わることは多い。
今週は、いよいよ全米女子オープンだ。
(所長)