技術革新とスポーツの醍醐味

2008/06/13 金曜日

SPEED社製の水着が凄い。しかし、「凄過ぎる」ものには、どうしても「規制」という影がついてまわる。
ゴルフでは、最近「高反発ドライバー」が使えなくなったし、長野五輪後、スキージャンプのスキー板に大幅な規制がかけられたことは記憶に新しい(おかげで日本は弱くなった)。F1については、その歴史は技術革新と規制の追いかけっこの歴史とみることもできる。また、バスケットボールの5秒ルールやサッカーのオフサイドなどは、スポーツの醍醐味という観点から戦略に規制が加えられた例だ。
このようにスポーツの世界では、道具や戦略の技術革新が必ずしもスポーツの醍醐味の向上に結びつかず、逆にそれを失わせるものと判断されると、規制対象にされてしまうことがある。(その判断に「政治的」な臭いがプンプンすることがあるが)
仮に今回の北京五輪でSPEED社の水着を着た選手達によって世界記録が連発された場合、果たして、人々はそれをどのように受け止めるのか。そして、仮にそれに否定的な評価が下された場合、その記録はどう扱われるのか。今から、余計な心配をしたりする今日この頃・・・。
とはいえ、先日友人とも話したのだが、それを着ればボールを曲げずに遠くに飛ばすことができるゴルフウェアなんて、是非とも開発して欲しいところだ。がんばれ、日本メーカー!
(所長)