望月会計事務所

所長コラム
 

2007年6月 ♪彩り

 ミスター・チルドレンの『彩り』という曲に、次のような一節があります。

僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の 笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える

 自らの生活の糧を得るための行為が、誰かに喜びを与え、それを自覚することで、自らの生き甲斐を実感する。“働く”ということの本質を、この曲はさりげなく歌っています。

 経済が巨大化、複雑化し、その構造が見えずらくなった今、誰かの喜びを直に確認できる機会は減り、その分、目に見える“稼ぎ”や“儲け”だけで、その“働き”が評価される傾向が強まっているような気がします。

 億単位の“稼ぎ”がある(人もいる)といわれるデイトレーダー。日夜、自宅のパソコンの画面に向き合い、売り買いに勤しむ彼らには、果たして誰の笑い声が聞こえているのでしょうか?