国税庁統計資料(平成24年上半期)

2012/06/20 水曜日

今年の上半期(1~6月)に国税庁から発表された主な統計資料とその概要です。まとめてドーン!

 

平成22年度分会社標本調査(平成24年3月発表)

(概要)

  • 法人数258万6,882社(うち連結親法人890社、連結子法人6,528社)。前年比1.2%減少(減少は調査開始以来初とのこと!)。
  • 欠損法人割合 72.8%
  • 営業収入金額は前年比2.2%増加(3年ぶりに増加)。
  • 利益計上法人の所得率(=所得金額÷営業収入)4.3%
  • 利益計上法人の利益処分構成比は、社内留保44.9%、法人税額22.0%、支払配当21.0%、その他社外流出12.1%
  • 法人税額は8兆4,159億円で前年よりも6,216億円の増加。
  • 交際費は前年比2.1%減少(4年連続減少)。営業収入10万円あたりの交際費217円。

 

平成22年分の相続税の申告の状況について(平成24年4月発表)

(概要)

  • 被相続人数は約120万人(前年約114万人)。うち相続税の課税対象者は約5万人(前年約4万6千人)。課税割合は4.2%(前年4.1%)。
  • 課税価格は10兆4,470億円(前年10兆1,072億円)。被相続人1人当たり2億1,006万円(前年2億1,765万円)。
  • 税額は1兆1,754億円(前年1兆1,618億円)。被相続人1人当たり2,363万円(前年2,502万円)。
  • 相続財産の金額の構成比は、土地48.4%(前年49.7%)、現金・預貯金等23.2%(前年22.3%)、有価証券12.1%(前年12.0%)の順。

 

平成23年分の所得税、消費税及び贈与税の確定申告状況等について(平成24年5月発表)

(概要)

  • 確定申告書の提出人員は2,185万人3千人で前年比5.6%減少。3年連続の減少。
  • 申告納税額のある納税人員は607万1千人で、前年比は、納税人員13.5%減少、所得金額2.9%減少、申告納税額2.9%増加。
  • 事業所得者の納税人員は154万1千人で、前年比は、納税人員7.8%増加、所得金額5.6%増加、申告納税額5.7%増加。
  • 事業所得者以外の納税人員は453万人で、前年比は、納税人員19.0%減少、所得金額4.6%減少、申告納税額2.2%増加。
  • 還付申告数は1,279万2千人で前年比0.9%増加。
  • 土地等の譲渡所得の申告人員は40万3千人で、前年比は、申告人員1.5%減少、有所得人員7.1%増加、所得金額12.3%増加。
  • 株式等の譲渡所得の申告人員は99万9千人で、前年比は、申告人員3.8%減少、有所得人員20.2%減少、所得金額8.4%増加。
  • 個人事業者の消費税申告件数は121万件で、前年比は、申告件数8.3%減少、納税申告額3.8%減少。
  • 贈与税の申告人員は42万7千人で、前年比は、申告人員8.2%増加、納税人員12.7%増加、申告納税額8.7%増加。
  • 暦年課税の申告人員は37万9千人で、前年比は、申告人員9.7%増加、納税人員12.9%増加、申告納税額10.8%増加。
  • 相続時精算課税の申告人員は4万9千人で、前年比は、申告人員1.9%減少、納税人員4.0%減少、申告納税額3.1%減少。

 

平成23年度における不服申立て及び訴訟の概要(平成24年6月発表)

(概要)

  • 異議申立て件数は3,803件で前年比25.5%減少(過去10年間で最少)。認容割合は8.3%で前年比1.7%減少。
  • 審査請求件数は3,580件で前年比16.1%増加(過去10年間で最多)。認容割合は13.6%で前年比0.7%の増加。
  • 訴訟件数は391件で前年比11.7%増加。国側敗訴割合は13.4%。

 

(望月)